リーダーシップの原点 その2です。
前回のブログで「リーダーシップとは何かについて悩んでいるときに偶然にも「リーダーシップの旅」という本に出会いました。まさに目から鱗の内容で埋め尽くされていました。」と書きました。
実はこの本にで会う前の2008年にリーダーシップを学びにアメリカのカリフォルニアで「CTI(Co-active Training Institute)のリーダーシッププログラム」に参加していました。
CTIコーチングを学んでいる時に「ためになるリーダーシップ研修はないですか」とコースリーダーの津村英作さん(現在ニュージーランド在住)と森川有理さんに相談したところ「CTI(Co-active Training Institute)のリーダーシッププログラム」を勧められました。「ユニークで絶対お勧め」という言葉に、軽い気持ちで乗って参加することを決心しました。
2008年の3月に成田を飛び立ったときは期待と不安でいっぱいでした。サンフランシスコ国際空港に降り立ちホテルに1泊しました。翌朝ホテルにコース行きのバスがチャーターされていておなじコース参加者の仲間と合流しリトリートセンターのマザーツリーに向かいました。
マザーツリーは、民家が点在するような人里離れた場所でした。そこで1週間のリトリート(山篭り合宿)1が待っていたのです。英語での会話はとても厳しく辛かった(ききとれない。思うことが言葉にならない)ことを思い出します。
日本からの参加者は、私一人でした。完全にアウェイ状態でした。初日は、参加者一人ひとりとリーダーやスタッフ23名の自己紹介がありました。夜には究極の選択を迫られる歓迎のワークショップが待っていたのでした。ワークのあとわけがわからずただただぼう然としてプレゼンテーションをしていたような記憶があります。
2日目は朝から屋外での朝礼、そして思いもよらないハプニングがおきました。午後になり体を動かして演習を行っていた時でした。走った途端に突然左足のふくらはぎにパチンという音がして(私にはそう聞こえました)痛みが走ったのです。誰かに蹴られた感じでした。ほとんど動けなくなり演習参加は中止しました。スタッフの方が付き添ってくれて近くの病院まで診察を受け行きました。
夕方6時ころに病院に着いて待ち合室にはいったのですが、実際に診察を受けたのは翌日の午前1時過ぎでした。付き添ってくれたスタッフのアメリカ人も一緒に辛抱強く待ってくれました。彼の落ち着いたサポートがとても私を勇気づけてくれました。
驚いたことに、私より先に病院の待合室にいた10歳くらいの男の子の診察が始まったのも翌日の午前0時を回っていました。緊急患者が来ればそちらを普通に優先して診療するシステムのようでした。
さて診断結果は、打撲ということで大事には至らなっかたのが幸いでした。人生初めての体験である松葉杖の助を借りることになりました。リトリートセンターに戻ったのは深夜3時頃だったように記憶しています。翌朝の朝礼はスキップして長めに睡眠をとりました。午前中の後半から松葉杖を付きながら演習に復帰しました。私が会場に姿を見せたら、みんなが割れんばかりの拍手で喜んで迎えてくれました。
あとになって聞いたのですが、朝礼では私が早く元気になるように祈ってくれていたそうです。そして、混沌とした状況下で私が怪我をしてしまいました。そのことから一人ひとりが何を学んだかを発表し合ったそうです。このリーダーシップコースの特徴は、その場で起きたことをきちんと受け止めてリーダーシップについてみんなで学びを深めていくことにありました。
コアクティブリーダーシップモデルをベースに1年わたるコースのスタートでした。
3月、7月、10月、1月それぞれ1週間のリトリートがありました。
その都度サンフランシスコを往復しました。
その3へ 続く